生れて初めて頂いた。
このあわびとさざえ。
とは言っても、この肝で出来たレシピ。
料理人の腕と知恵の結晶。
いろんなものがあるが似ても似つかぬことが、ひとつの事実でもある。
心してゆっくりといいモノづくりにいそしみたい。
新鮮と言うのもあるが、心で伝えてくれる何かが有ることは言うまでも無い。
しかし、変われば変わるものだ。
昨年までの紆余曲折。
何もないわけでもなく心して歩くことは、大変であった。
なんでもないようで、いろんな心をいうものだが、今の忙しさの中身は今までとは違う。
人は自分の責任を果たそうとはしない事が多い。
いくらいい付き合いをしていても、損得をすれば、必ず際立って自らに降りかかることが多く、どんな立場があっても後悔することになる。
私はいつもそう感じているからこそ、じっくりと今と言う事実と付き合う。
様々な事も受け継ぐ辛さに、何かを見つめ直し、足を見ながら生きようと思っている。
この切り身のように、刺したように切れなければいけないと思う。
本当に申し訳ないという思いが一杯でいる。
自分の人生で、これほど有難く申し訳なく思うことは、なかなかない。
寂しい人生であったが、生まれ落ちた家と言うものが、それを証明していた。
今は心の置ける位置が変わって来たように思う。
そう思うほど、この料理は美味しい。
舌ではなく、心で美味しいと感じているからだ。
こんな事がある人生は、二度とないと思っている。
能登半島に来てから、私の時間も生き方も変わって来た。
関わる人の違いもあるが、添えて来た一番近い人たちが、自分を理解し続けさせてくれる人達だからだ。
私もいつかこのように切り身を造れる作家になれれば、本望である。
時間は早いものだ。
夏もそろそろ終わる時期に成って来た。
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