半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

金曜日, 6月 19, 2009

蜘蛛の糸 芥川なる羅生門の心 輪島市




午前中は、一生懸命打ち込みに書類整理、家の片づけ。
まあ、忙しくて完全に放置していたので、すこしは出来たかな。
気がつけば、お昼。
のり弁仕込んでいたので、昔懐かしく食べました。
足もとに構う猫をよそ眼に、陶場へ・・・
とりあえず、7寸引きの皿を二百数十枚。
段取りして、白地の整理して、かかり始めが三時頃。
気がつけば、夜の八時過ぎまでかかってしまった。
なにしろ、たまの携帯の音で、手間取ったのもあったしね。
なんのかんの言って、一匹の蜘蛛がいた。
私の作品についていた。
なんとなく、彼の行為は、私の今ままでに何気なく似ている気がした。
繰り返し上り詰めようとする、落とされても、落ちて行っても、あきらめずに
するすると上る姿は、共鳴してしまう何かが感じ取られた。
だからこそ、こうして見つめてしまったのかもしれない。
羅生門をくぐった今は、何かそんなものすらが、自分の中にあると思える
時間が流れている。
なんのために上るかわからないが、天に向かおうとしているのかもしれない。
ただ、生きてるならば言える言葉は、死というものなのかもしれない。
でも、何がわからずに私は、この蜘蛛のように上へ上へ登るだろう。
しっかりとした能登の大地に根差し始めたから、そう自然に動くのだと思う。
愛する能登のために。


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