毎年、毎日見て来た風景。
魚を積んだ車にリヤカー。
何をとっても日本に忘れ去られた心がある。
特別な事をするのでもなく、一つづつ歩き続ける。
驚くことも無いが、憂いでいる間も無い。
能登半島は人に優しく厳しい。
暮らすことによって歩みも変わってくる。
人それぞれに、それぞれが変化している。
不思議とそんな生き方も勉強になった。
都会では考えられない常識と慣例。
格差ではなく選択の余地が無い事が、どれだけ生きる儚さを生むのか。
松本清張の小説が、目の前にあり、自分も同じ生き方をわかりつつ、足を運んでいる。
いつになったらわかるのか。
このおばあちゃんたちのように、私もにこやかに前向きに元気に生きて行ければいい。
作家とか芸術家という言葉は、あくまで歩むための一節であり、展開の違いをわかりやすくするためである。
今日も、背を向けたしわの入ったにこやかな、おばちゃんたちの元気な声が朝市に木霊している。
輪島の日々である。
0 件のコメント:
コメントを投稿