ここの町には、常に文化がある。
そうして見て行くと、谷中ってところはすごい。
上口愚老が戦時中に、窯焚きしていたのを、戦争に使う何かを造っていると思ったらしいし・・・
ここには、焼物が?なんて場所ですが、彼は造っていたのです。
この固焼きせんべいは、本当に美味しいのです。
ここは、手焼きで時間をかけて、手際良く。
夫婦一対。
まさに、芸術。
女将さんは暇だと奥のテレビを見ながら、タバコ。
そして、ここという時にお手伝い。
とても、合理的。
下で焼いて、その後醤油漬けにして、乾かすのは、この上。
まあ、芸当ですね。
いつも、谷中ってところに来るたびに、感心しています。
でも、おせんべいのお値段は、少し高いかも。
一枚125円だったかな・・・
しかし、買う価値も食べる価値もあげる価値も、いろんな価値がありますね。
東京ってところは、下町の良さがこんなところに残っています。
商店街になると、あまりに人が多すぎて、少々困惑気味になりますが・・・
ここに来ると、焼物、書、企画など、頭も体もすっきりと頑張れるのでもあります。
貧乏でも、いい一日があると、とても満腹した気持ちになるモノです。
尾崎放哉の「咳一つ」を思い出しました。
あんまり関係ないかもしれませんが、久しぶりにそんな一句を書いてみました。
東京のここに、焼物の陶土があったことは、誰も知らないわけではないが、たぶん今自分は少ないことでしょうね。
上口愚老が亡くなってる今は、まさに兵どもが夢の跡なのではないでしょうか・・・
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