今回、加賀に来ました。
魯山人が病気を癒していた場所である。
ここには、確かに魯山人がいたし、本当に彼の歴史の中で語られる何かがあると思い、訪れてみた。
それは、昔芦屋のお客様で青木さんという方がおられて、山代温泉の時に彼のお世話をしたと、話していたし、なかなかすごい人物だったと聞いていたからでもある。
彼は、私ではないが、いろいろと敵も多くいろんなことを巻き起こした。
すべて、感覚で見抜いたそのものの美しさを見極め、輝かすということが、どれだけ大変なことか分からない。
時代の先を行き過ぎたからこそ、人に理解されない結果も生まれた。
だが、この加賀では窯元須田精華での制作を重視というか、素晴らしいものがある。
作り、筆遣い、色、造形など、さまざまにいろんなことが現れてくる。
魯山人は、いろんなことをしたが、私にも言える。同じではないが、生きていく方法、そして、50歳から陶芸だけで生きていくという目標。
だからこそ、ここから一生懸命病気を治して、彼は立ち去ったのだろう。
この家は、今は誰も住んではないが、たたずむ家の雰囲気はなんとも言えない。
人生の重み悩み苦しみを、ここで癒したと思うと、本当に感慨深い。
今、輪島や七尾で生活する私にとって、石川というところは素晴らしい。
故郷というか、人生最後の舞台として、生き様を通して行こうと思える素晴らしい半島である。
人も自然も何もかもが、この地よりいい感覚を呼び起こす。
本来ある自分の坂の姿ではなく、成り変ったものに、自分が変じていくのが心より思える。
そうしてこそ、この加賀の魯山人の家に来た意味もある。
魯山人の庭で、ゆっくりと無料でお茶とお菓子を頂き、家を後にしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿