半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

金曜日, 6月 06, 2008

輪島焼としての出発 

■ 石川のニュース
◎「輪島焼」へ本格始動 岡山から移住の東龍さん
「輪島焼」の制作を本格的に始める東龍さん(左)と立野さん=輪島市三井町洲衛  岡山県で備前焼人間国宝の藤原雄氏に師事し、国内外で活躍してきた若手陶芸家、東龍(とうりゅう)知右門(ともうえもん)さん(41)が能登に移住して三年、満を持して今夏から独自の窯で「輪島焼」の制作を本格化させる。珠洲焼を研究した経験を基に「能登は陶土の宝庫」と語る東龍さんは「漆も使った新たな表現を探り、能登ブランドを世界へ発信したい」と意気込む。
 東龍さんは仙台市内の高校を卒業して約二十年間、備前焼の修業を積んだ。その後、韓国を中心に窯跡の研究発掘に携わったり、個展などを開き、英国のファッションブランドとの協働にも参加した。
 十五年ほど前から珠洲焼の研究も行い、その中で陶土の豊富さや輪島塗などの職人を生む風土に引かれ、能登を再出発の地に選んだ。七尾市に住みながら、かつて「須恵器」の焼成が盛んだった輪島市三井町洲衛(すえ)に住民の協力で工房を構え、穴水町に全地下式の窯づくりに取り掛かった。
 移住からの三年間は「能登の伝統文化や芸能を吸収する準備に充てた」といい、七月には窯を完成させ、初の窯入れを行う。同市で塗師屋、PR企画会社を営む立野良基さん(45)と連携し、焼き締めの器に漆塗りを施した創作にも励む予定だ。
 東龍さんは、かつて島根県で焼き物の産地化に取り組んだ経験を生かして陶芸指導も積極的に行っており、「能登のものづくりのすそ野を広げたい」と語っている。

北國新聞社 平成20年6月6日掲載インターネットおよび本紙

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