半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

月曜日, 4月 16, 2007

続 新羅



慶州には、いまだに商売用ではあるが新羅土器の復興がある。
だがしかし、判然としないのは造りの部分である。
人間のタイプが違うように、日本に渡来してきている韓国人もそこそこに何かあったと思われる。
しかし、現代は商売かされておりどうにも昔の匂いのしないものになっている。
焼成方法も古代の方式とはかなり違いが見られる。
これは、焼成した陶片をみれば一発で見分けが付く。
湿気、割り木、窯詰め総合的に乾燥しているものが使われてないという所に、相違があると思われる。
私がこんなに確証染みて言うのにもきちんとした結果があるからである。
島根県で仕事をしていたときに、伐採したばかりの割り木や丸太などで焼成した経験があるからだ。
時間もかかったが、思ったより簡単なことに気が付いた。
一度目のときは、1000℃になってから4日間もずっと横ばいで上がる気配が無くなった。
しかも、慣れてない職人のお蔭で800℃まで急降下した。
そのときには、本当に死にそうだった。
責任もあったが、出来ると言い出した以上何とか焼き上げれなければならない。
そのプレッシャーが私の精神力をかなり、強健なものにしたと思う。
特に今までこの技術が私を助けてくれたことは言うまでもない。
さて、窯焚きも横ばいになりある方法により温度が上がりだした。
これについては、通常における考え方の逆で正解だった。
以前は温度を上げるのにあることをしていたが、まったく乾いてない割り木のときはそれが良かった。
ちなみに、その方法が判りその後3回ほど焼成したが、本当に楽になって出来た。
そのときの作品が、韓国の亜洲美術館、利川美術館や工業大学に所蔵されている。
まさに、昔の方法以上の面白い焼け上がりが出来たのである。

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