
ここにある茶碗。
本当に苦労して造り上げたものだ。
いろんな事もあったし、これを造るために犠牲にして来た。
流石に自分としては、未知の世界と言うより自分を生かし切れるかと言う部分があった。
どこまでどうしたいのか。
何がいいのか。
どの色が最適なのか。
本当に使えるのか。
そして本当に売れるのか。
様々な中に本来の思うためのステージがある。
しかし、展開と言うモノは自分の計算外から出てくるわけで、何もわからないところがある。
そんな時間が三年間も経過し、やっと始まった空間。
しかし、思わぬ事から何もかもが生まれ、進化し続ける展開になっている。
語ることより、語らないことで、何かのシーンが変化する。
予想もつかない。
特に茶事に使われることは、恐らく有り得ない方だろう。
でも明日始まる。
激情と言う銘の付けられた私の碗が、小客を迎える。
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