半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

木曜日, 7月 30, 2009

望郷なる 現と真という 実の世界・・・















本当に人には見せたくないものがあり、知られたくない過去がある。
まさに、その一片である。

そう、岡山にいた時である。

繰り返し続く牛使いのように、なにも前に見えなくなる現実があった。

これは、完全なる外の窯。

そして、全地下式。

中の窯詰めも、棚組みせずにしている。
そう、ソウル近郊の一時間行ったところにある窯跡。

道馬里。
トマリという。

ここに、何年間も通った。

そして、築窯。
ここに移り住んで一年半が過ぎていた。
しかし、この窯焚きの途中に住民の役所への苦情により、止むなく窯を止めた。

周りに許可も何もかも、万全にて挑んだにも関わらず。

私の歴史上ないことである。

ショックは計り知れなかった。

窯の作品は、不思議と辛うじて生き残っていた。

頭を抱え、悩みこんでいるときに…

そう、ここの大家さんが破産。

私は、この家も土地も買うように契約し、ある程度支払いもしていたが、
一括を求められ、止むなく諦めた。

ただ、窯を見つめて呆然とした自分が居た。

悲しいというより、どうしてという、疑問だけが聞こえない耳の奥底に、木霊していた。

一度しか焚かずに、しかも窯を焚けるという許可も貰っていながら、苦情での
中止。本当は、嫌がらせだったことは、わかっていたし、地域にも協力していたが、
どうにもならなくなった。

結局、夜逃げ同然での退去を選択するしかなかった。

後にも先にも、いろんな選択があったが、最大に選択肢のない選択をした。

そして、ここがきっかけで能登半島に来る運命も決まっていたと、今は振り返る自分がここにいる。

掛け替えのない疎かな歴史は、とても思い出したくないのであるが、こうして見つめ直すことが、今は必要な時期と思い、書いている。

しばらくは、この昔も書いて行こうと思う。

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