半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

火曜日, 2月 03, 2009

第2回『能登鍋』コンテスト 七尾市






今日は、一日明日に行われるコンテストの能登鍋の材料集めに奔走しました。
まさに、鍋料理の具材のように、それなりのいろんな経緯もあって、本日の準備という事となりました。
写真は、七尾市中島町の喫茶 咲ふらんの店先で、中島菜と赤ネギを頂きに来ました。
とても、色どりが良くなるし、ここのお店はいつも新鮮ないい食材ばかりをたくさん置いてあり、道行く人が結構お買い上げしています。
私もたまに喫茶店に行ったり、食材を買い求めています。
この写真の肩が、オーナーのようで有り難いことに、ご親切に本日に使う材料のいいモノを、提供していただきました。
非常に残念な面もありましたが、いろんな方々のお気づかいにより、今まで暖めていた鍋料理からのスタートを切ることができました。
昔から、旅館の料理やらお店のメニュー、弁当などさまざまに企画して、繁盛してきました。
それだけに、今回は能登半島に来てから、やっとのことで試作に試食を重ね、いろんな能登の人たちに食べていただきながら、育ててきたものでもあります。
やっぱり、若い時からたくさん料亭に鮨屋に、まあ、たくさん飲んで食べてきました。
だからこそ、能登では能登のためにでもありますが、自分もいい食材と環境に囲まれて、文化を生み出すことに生きがいを持ってきているから、楽しみでもあります。
能登鍋というか、鍋文化を作るには、能登のおばあちゃん、民宿、家庭料理、風土素材、季節感、シュチュエーションなど、すべてが折り重なって生まれてくるのです。
まさに、韓国の大庁にもあるような心も、よりこの能登半島に近いものがあります。
明日に出させていただく鍋は、能登七尾が、長谷川等伯が思うであろう食のイメージを考えています。
おいしいのは当たり前です。
能登の食材を使うことにより、以前何度か会ったチェロリストのヨーヨーマのように流れるような音曲のボリュームになり、魯山人も能登の素材が好きで住んでいたように、海や大地、空の三味が合わさり、心も体も豊かになるのは普通だからです。
まあでも、文化っていうより、民化というか民食なんですけどね。
そうれに、何より優劣よりも一つの和が生まれ、夏子の酒にもあった※「和醸良酒」なんて感じが理想ですね。
本当は、そういう心で仲間を作っていますが、なかなか共に志を高く頑張ろうなんてのは、容易ではありませんが、私はそんな國人に囲まれているから、感謝というかほかなりません。
人間は、我慾を捨て、信じることで、なにか暖かい心を頂いたり、施しがあったり、運命を感じれるわけで、心ない人達はなにより失うものの方が大きいのが真実でもあります。
私の人生にとって明日という日は、心待ちにした純粋に願って叶わない能登での第一歩の料理のスタートです。

ありがとう能登の人達。
そして、私の豊かな心を持った國人達。

私は、ここ何年かぶりに久しぶりに心を豊かにさせて頂きました。
能登に来て良かった。


二月三日は節分の日ですが、忙しくて巻寿司は食べれませんでした。
明日食べようかな…



※和醸良酒とは

米、水、杜氏の三大要素に加えて酒造りに参加する蔵日との心構えが大切です。それを端
的に表わした言葉が「和醸良酒」です。これは、酒造りに携わる人々が大切にしている言葉
です。良いお酒を醸すには、蔵人が心をひとつにして取り組むという意味で、杜氏も常に口
にする言葉です。

共になし得たことを喜び合い、その労を讃え合う、酒を酌み交わす場は、このようでありたい
ものです。和をもって醸し出されたお酒は、人と人の和やかな絆をも結び合います


北國新聞掲載ニュース 2008 12月20日

「能登鍋」で地域おこし 七尾・中能登産業戦略会議 来月コンテスト 「丼に続け」

能登鍋の開発へ食産業グループが開いた試食会=今年9月、七尾市内の飲食店
能登鍋の開発へ食産業グループが開いた試食会=今年9月、七尾市内の飲食店
 七尾市中能登町産業活性化戦略会議は来年一月、食材や調味料など地元産にこだわった 「能登鍋(のとなべ)」のアイデアを競うコンテストを開く。両市町の飲食店を対象に参 加者を募り、能登野菜やカラー野菜、魚介類、いしるなどをふんだんに使った鍋の開発を 進める。ふるさとの食文化を凝縮した各店独自の鍋を地域の魅力に育て、来年度中のブラ ンド化を目指す。

 同戦略会議は今年二月に観光と木材、繊維、食と四つの柱による産業振興ビジョンを策 定した。能登鍋は、食による活性化を考える食産業グループが構想を練ってきた。

 これまでに検討会や試食会を八回開き、みそにニンニクや酒かすを加えるなどして調味 料や食材の相性などに関する研究を重ねた。その結果、食材は能登野菜など地元で採れた ものに限り、調味料は素材を生かすため限定せず、もち米や魚のすり身などで作った団子 を具に加えることを「能登鍋」の条件とすることを決めた。

 来月中旬に予定するコンテストでは、武元文平市長や杉本栄蔵町長、料理人らが審査す る。審査員は助言を与え、店の個性を生かした能登鍋の開発を目指す。

 同戦略会議は飲食業界の活性化に加え、農作物や魚介類などの生産拡大を期待しており 、「能登丼のようにふるさとの魅力を詰め込んだ能登鍋を、いつでもどこでも味わえる地 域ブランドに育てたい」(食産業グループ)としている。

 七尾市中能登町産業活性化戦略会議は十九日、七尾商工会議所で開かれ、観光集客交流 と木材産業、繊維産業、食産業の四グループが推進する事業の進ちょく状況が報告された 。

 各グループからは和倉温泉と能登島のイルカによるセラピーなどの医療を結び付けた旅 行メニューや、繊維産業の振興へオリジナルの浴衣を旅館の宿泊客や市町職員に着てもら う事業案などが示された。講演会や全体勉強会なども開かれた。


掲載URL http://www.hokkoku.co.jp/news/OD20071220501.htm


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