蒔絵師の福士さんと出会った。
現在は、もう蒔絵をしてないとのこと。
しかし、デザインも技術も本当に素晴らしいものがあった。
作品も淡交ビエンナーレで賞も頂いているほど、すぐれたものがある。
これこそ、塗り物の良さを見ることができた。
作品の絵の中に風の揺らぎや華やかさが描かれていた。
しかし、輪島は本当に何も無くなるほど、モノも売れない。
輪島塗の良さと職人が、次々立ち消えている。
職人の良さは、寡黙にモノを作ると思われているが、事実は違う。
いろんなタイプや考えがあるのだから、一概にこうだと決めてはいけない。
それぞれの流れの中に、きちんとしたバランスがあり、共生している。
時間が解決するものもあるが、しない場合もある。
だからこそ、輪島塗の職人が大事である。
それを、作家というのか職人というのかは、自由であり、何も決まっていない。
いい手をもった職人が、再び復活し、若い人たちが育つ時代にいていかなければならない。
心の手と目を持った職人や作家が必要な時代である。
とても、いい出会いこそが、新しいモノづくりへの心となっていくのである。
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