縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画
岡本太郎が残した作品の中で、運命的な作品のいちばん代表になったものだろう。
公開したこともそうだが、こんなモノを作れる芸術家が今は日本にいないのも現実である。
彼は数奇な運命を辿りながら、作り続けてきた。
ただツクルだけではなく、いろんなことに準じて行きながら、自分のカタチを残して来た。
私が知りうるに、いろんな考えはあると思うが、彼のようなビッグバーン的な上手い引き付けるプロデュースは、すごくシンプルで難しいし、また誰にでも出来ることではないのだ。
色もカタチもどこかにありそうでないものであり、この中から何か声が聞こえてくる。
土門拳が原爆を写した様に、彼もまたその迫真的な危機感を訴えるごとく、絵をいうカタチにしたのであろう。
私のお客様で、長年付き合っている東京の方で、生前、岡本太郎とお付き合いがあった人がいて、いろんな話を聞かせてくれたものである。ただその時、面白かったのが、彼の眼と私の眼が似ていると言われたことだ。
なんとも言い難いが、どうも人の眼をしてないらしいい。
たぶん、日本刀を持ったサムライのような死ぬ覚悟で生きているからかな、っとも思うが果たして真意は分からずのままである。
本題から外れてしまったが、この絵というか作品は、いつか見に行きたいと思っている。
心を描いた作品としてすごくいいし、じっと見ていると飛び上がったり、何より歩きだしそうな気配は何とも面白い。
そして、人の心の中に入ろうとする彼の心はたゆまなく受け入れがたくもある。
しかし、私はこれを見るとスペインにあるピカソのゲルニカを思いだす。
ゲルニカを見に行きましたが、こんな岡本太郎の作品のように平和な様子はありません。
未だに高圧なガラスに包まれてしか存在できない現実だということが、何より大きな違いということだろうか。
私の大好きなU2の曲に合わせて見てください。彼はアイルランドの出身です。能登半島も私のとって、アイルランドのような存在なのです。U2のボ-ノはすごい感性の持ち主です。
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