半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

金曜日, 3月 21, 2008

大阪市立東洋陶磁美術館



これが大阪東洋陶磁美術館である。
この春には、やっと開館するようである。
大阪に行ったときは、拝観するつもりである。
でもいったいなんの工事なのか、地下の電気とか書いてあるが、果たして不明である。


開館情報


特集展
「高田コレクション 古代イランの造形 - 土器と青銅器」

● 内  容
 現在のイラン・イスラム共和国を中心とした地域では、紀元前6000年頃に北部から南西部にかけての地域で土器が作られ始めました。最初期のものは、土に植物などの混ぜものをして成形した無文の粗製土器類で、ザグロス山脈中の遺跡で確認されています。前6~5000年頃には、表面に化粧土をかけ顔料で点や斜線などの簡単な幾何文を描いた彩文土器が出現します。同時に東部地域にも生産が拡大し、それぞれの地域で特色ある土器文化が始まりました。前5~4000年頃、メソポタミア文化の影響を受けて、西部地域とイラン高原中央部で新しいタイプの彩文土器が誕生しました。それは、砂混じりの細かい胎土の表面を磨研や化粧土で調整し、黒や褐色の顔料で幾何文や山羊・鳥などの動物文を描いたものです。前3~2000年頃には、北部や南部地域にもそれらの影響をうけた土器が誕生しています。前1000年頃には、彩文土器は姿を消し、赤色、灰色、黒色などの胎土の表面を磨いた磨研土器が各地で作られました。特に、カスピ海南岸地域では、人物やこの地方に生息する瘤牛の姿を表した、いわゆる形象土器が特徴的です。
 一方金属器については、恵まれた鉱物資源を利用して既に前4000年頃には金属精錬が行われていたことが明らかになっています。特に前1000年前後のイラン北部・北西部の文化には、種類豊富な馬具や用途不明の特殊器形など従来にない特徴があります。動物意匠が多用されていることから、北方から移動した民族の影響とも考えられますが、盗掘によって知られた遺物もあり不明な点が多く残ります。
今回の展示では、高田早苗コレクションから、古代イランの土器と青銅器を厳選して約20点を展示します。長い歴史を持ち東西の文化交流に重要な役割を果たした地域の古代の造形の多様性をお楽しみください。

● 展示点数 : 約20点
  主な作品


注口壺を持つ男性像

紀元前1千年紀前半
高39.4㎝


 鳥の嘴のように長い注口のある壺を、胸元で捧げ持つ男性像です。その姿から祭礼や儀式などの特別な場面を表したと考えられています。体には赤色顔料で衣服の文様が描かれ、首飾りと先の尖った靴を身につけています。紀元前1千年紀の初頭には、イランの北部や南西部でこのような形式の人物像が製作されていました。注口壺の形が、イラン南西部のルリスターン地方から出土した青銅製の壺と同じであることから、本作品もおそらくこの地方の産であろうと考えられます。

赤色磨研動物形注口土器

紀元前1千年紀初
高15.3㎝


 長く伸びた口部、簡略化された顔、細く直線的な脚、丁寧な磨研による表面の光沢に特徴がある、動物形の土器です。ここでは革袋を背負った驢馬のような動物をかたどったと考えられますが、他にも瘤牛や鹿などの作例が知られています。これらはいずれも、長く伸びた口部の形と中空にした胴部から、液体を入れる容器とも考えられています。カスピ海南岸沿いのギーラーン地方の墳墓からの出土例があり、この地域特有の造形であるようです。

● 観覧料
  一般 高校・大学生
個人 500円 300円
団体(20人以上) 400円 250円
  ※中学生、身体障害者手帳・ツルのマーク付健康手帳・大阪市敬老優待乗車証
   などをお持ちの方は無料になります。
 ※同一料金で、すべての展示をご覧になれます。

● 会期
  平成20年4月1日(火)~7月3日(木)

● 同時開催
  テーマ展 「天にささげる器-朝鮮時代の祭器」
  平常展  安宅コレクション中国・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁

● 開館時間
  午前9時30分~午後5時 (入館は4時30分まで)

● 休館日
  月曜日(5/5を除く)、4/30(水)、、5/7(水)

● 交通機関

● 問い合わせ
  大阪市立東洋陶磁美術館 Tel 06-6223-0055 Fax 06-6223-0057
  大阪市コールセンター 気軽になにわコール(年中無休) Tel 06-4860-7285


なんとかタイミングを合わせて行きたいと考えている。
焼物の良さを味わい時間を掛けて楽しみたい。
ここには、入り口ロビーがあり、その小庭?のようなところに、面白い作品が置いてある。
それも、楽しみの一つである。
時間が経過して風化することが、なにか陶芸の風合いを生み出している。
そんな形で展示されている作品は、素晴らしい。
大阪維新とはいうものの、大事なのは大阪に何があるかを把握してないと、魂の抜けたものになってしまう。
本当の文化を守ることが、一番人の何かを大事にしていくのであって、明治維新のお陰で駄目になった、神仏分離ではなく、恵比寿の精神で行きたい。
恵比寿とは、蛭子のことであります。

大阪の良き日本を、味わえる美術館である。


大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/jp/index_f.html

蛭子とは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%AD%E5%AD%90

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