能登に来てはじめての陶芸教室
今まで、海外の大学で教えたり、公民館、講演会、説明会、プレゼンテーション、高校、小学校など様々に活動してきた。
この二年間、なんとなく材料集め、半島人との交流、文化、食べ物、慣習など、生きていく勉強に追われてきたので、ようやっとお米のまつもとさんの所で、こんな形で土と人と向き合えたのには、なんとも言えない。
作りたての焼物を見るような感覚。
瑞々しい情景と似たものがあった。
公民館の先生やお手伝いの人も、来られた。とても、新鮮で素敵な時間がやってきた。
総勢、25人?かという感じで始まった。
子供たちに、ロクロを少し教えたり、まったく関係なかったかもしれないが、古陶磁の説明やらさせて頂いた。
土もこの冬は、とても冷たい。
水より触るとガツンと手の芯まで凍りつく。
そんな冷やっこさも関係なく、子供たちはおのおのの感覚のまま作り上げていった。
やっぱり、半島人の才能はすごい。
DNAも違うのだろうか?
簡単に作ることをしてくれた。
まさに、真実のままの表現であり、考えてないカタチ。
その行為は、私にとってとてもとても羨ましかった。
どうしても、スタイルを要求されるところがないということが、作家ではない良さが出来てくれるものである。
それを経験できた、私はラッキーだったかもしれない。
輪島の3公民館合同だったが、とてもいい両親がいるのだなと感心した。
こんな近くに出してくれて、いろんな経験をさせてくれる有り難味は、非常に効果的であり、人を育てる。
今日は、能登の半島人の才能をやっと見れた。
きっと、これからの私の作品にも影響を与えるだろうし、芽が生える種を見たのかもしれない。
「蒔かぬ種は育たぬ」
京都大学の有名な経済学者が、私に教えてくれた言葉だ。
今日は、種を蒔かしていただいた。
先生ありがとう。
お手伝いの人も有難う。
子供たちありがとう。
まつもとさんありがとう。
今、生きて来れてありがとう。
どこまでも尽きない、この半島は私に「ありがとう」を教えてくれた。
だから能登半島、ありがとう。
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