備前には、古備前というものがある。
単に備前の古いものだが、基本的には江戸時代末期だったが、近年は明治や昭和初期までの範囲になった。
どうにもならない市場に変わってしまった。
なんでも鑑定団が流行り、余計にどうにもならないぐらい一般の人までがアンティックに興味を持った。
時代は不景気といっても、焼物や美術の市場には関係ないというしかない。
いつの時代も、「イイモノ」は手元に置いておきたいのが、人間の心理である。
昔、私の知人が台湾で一億円の油滴天目茶碗を買おうか迷っていた話があった。
その茶碗は、生娘の肌合いを持ちなんともいいがたい物で、しばし考えてしまい日本に帰ってから決めようと思っていたらしい。
ところが、すぐさアメリカからロックフェラー財団が来て買ってしまったらしく。
後々悔やみきれずに泣いたという話があった。
まさに、良いものは早いうちに手元に買い求めなくては縁がなくなるという事実だけが残ってしまう。
骨董はいいが、やっぱり新しい作品のほうが自分たちの面白みを持てるのだ。
私も、よくガラスや絵なんかも購入している。
思い出はまさに自分たちの歴史を描き続けていく。
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