半陶 輪島焼 能登ノ國で 土に還る土を探し求める日々

土曜日, 4月 25, 2009

秋吉の水の音 能登町









以前、よく窯跡を探していた付近です。
ここには、昔からの珠洲焼の陶土もある。
しかし、勝手には採ることが出来ないので、一応農家の了解を頂いてですが・・・
そうして見ると、自然と存在するのが面白い。
ちょうど、その付近を走っていたら、山に小屋のような雰囲気が見えてきたので、立ち止った。
降りてから、歩いて行くと、水が綺麗に溜まっていた。
耳を静かに寄せていくと、雨音のしただれる音と相まって重なり合うのが、本当に心地よかった。
私は、こうしてこの能登半島に来て、一番のご馳走は、こんな何もないところが、好きである。
昔、育った宮城で道祖神があった岩手や秋田などの東北地方が、ふっと記憶に蘇ってきた。
どうしても、納得したいので、歩いて見る。
能登半島は歩くことで、理解できる部分や人間的な部分を思い起こせる。
幸せな今日は、何気なく今までになかった、自分の生き方や時間としか言いようがない。
良ちゃんと歩いてきた二年間もそうだが、生きることはいろんことがある。
でも、こうして弘法大師の歩んできた能登で何かを考え、安心できるのも、運命なのだろうか。
今が、本当は幸せなのかも知れない。
私は、能登で土に探しに来たが、どうも自分が土に還る土を探し始めているのだろうと、思った。
最近、不思議とゆったりとした時間が流れている。
これまで、いろんな人々と出会い別れてきた。
能登では、運命が感じられる。
有り難く今の時間を味わって、感性のまま、感応している。
「願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆共成仏道」 ※
この言葉が、いつかわかる時が来ると信じて生きている。
能登に来て、能登の自然と國人のおかげで、今ままで見えなかったその何かが見えてきた。

※  願わくば、絶対真実の働きをこの身に受けて、生きとし生けるもの全てのいのちに目覚め、限りあるこの身を輝かしく生きていくことに目覚め、人が人として生まれて来て良かったと言い合える生きざまをしようではないか。

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