揚げ浜式の釜を焚いている風景である。
この時期は、注文による炊きあげのようですが、とても心温まる時間があります。
外は、暴風雨の天気ですが、釜を焚いているこの釜屋に入ると、不思議と静かな空間が生まれます。
釜を焚く松割り木の音。
静かに耳を澄まして見ると、釜の中でコトコト炊ける塩の音、そして奥能登の海のなんとも言えない香りが匂ってきます。
工程の中で作られていますが、この時期にここを訪れると本当に奥能登でモノが生まれてくる瞬間が、とても貴重な波長を感じることができます。
揚げ浜式の塩は、時間をかけて、ゆっくりと作り、厳しい自然に耐え出来あがってきます。
昨今言われている偽装とか、いろんなそういう関係のものとは、縁遠いモノ造に対する心がこの奥能登では、当たり前でもあります。
塩の研究は、もう27歳の時よりしてきました。
なぜかと言えば、焼物にもそうですが、必要でもあるからです。
静かに奥能登の音を聞いてください。
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