この来月から、公正取引委員会で基準を設ける塩の世界。
そして、公正マークもこれから広がって行く。
もうこの世の中は、本当にそのものの仕事をして行かないといけない。
でも、なかなか生産者の意識の向上が無ければ、実現しなかった。
規制ではなく、当然のモノづくりの基本である。
浜士の登谷さんが、一生懸命平釜を掃除していた。
外は雪がする中だが、一生懸命磨いていた。
職人。
そんな言葉もあるが、能登人なのだ。
この地域の人たちは、勤勉で前向きに仕事はコツコツ。
今の日本には忘れられた本質がある。
私もこの能登半島に来て、その部分は非常に勉強になった。
岡山にいたころは、横着者でも良かったが、この環境でそれは思えないし出来ない。
だから、日々努力が当然である。
揚げ浜塩の値段が上がるのだが、当然だと思っている人が多い。
生産原価と販売価格が、ほぼ同じであるからだ。
他の流下式で造った奥能登の塩は、まだそれより値段を上げても高い。
いいモノは、仕方のない部分だ。
その住み分けが来月から変わる、自然の中で生かされ造り続けられてきた。
奥能登の副産物。
素晴らしいが量が少ない。
そして、この磨かれた平釜の底のように、人間もそうありたいと思った。
光るのは、磨くことである。
簡単だが、致し方出来ないものだ。
能登半島は磨けるところであり、磨き磨かれる人に成りたいですね。
奥能登職人が作った魂を、安くは買えない。
時代は、また次のページと階段を歩き始めている。
0 件のコメント:
コメントを投稿